2014年6月6日金曜日

来年の今頃は・・・

28年前、私たち夫婦は、この唐崎の地に遣わされ、教会をはじめた。ゼロからの出発だった。太陽が ギラギラと照つける8月「教会オープン」のチラシをもって、一軒一軒廻る。それ以外になかった。そしてそのチラシを握りしめ、ひとり、そしてまたひとり と、尋ねて来てくださる方が・・・。長い年月が流れ、今礼拝には、80名を越える人たちが集うようになった。なんという恵み・アメイジング グレイス!

「30周年には新会堂を!」と、みなで掲げて来たビジョン! 
しかし、神様はそれよりも早く祈りに答えてくださった。来年の春には、近江教会は別な場所で新しくなる。きっともっと多くの方が、教会に訪れる事だろう。期待しながら夢は膨らむ。しかし長年住み慣れたこの場所を離れるのは、やっぱり少し淋しい。最後の花壇を撮っておこう、そう思った。


4月頃から咲き始めたチューリップや、

聖書に出てくるエニシダの花も、これでもかと言わんばかりに咲き誇る。


5月の末頃からは、バラたちも負けじと咲き乱れ、道行く人々は足を止め、しばし見上げて笑みを浮かべる。私はというと、毎朝大量に落ちる花びらと格闘し、毛虫チェックに目を光らせ、何度もとげが刺さりながら、世話をする・・・。

神様もこうやって、私を毎朝見つめながら、いらなくなったものを取り除き、悪いものが付いていないかとチェックして、時には痛みを感じながら世話をしてくださっている。


そんなバラたちのステージは、今日でとうとう終わってしまった。最後の「残りの民」を集め、彼らは今、私の机の上にひっそりと咲いている。私だけに見つめられながら・・・。そして来年はまた、新しい地で変わらず元気に咲く事だろう。

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